iPS細胞を使った再生医療製品が、きょう承認されました。世界初の実用化へ。開発者らの会見が行われました。
iPS細胞は神経や筋肉などの細胞に変化できることから、細胞の機能を再生させることが期待されています。
こうした中、上野厚労大臣はきょう、iPS細胞を使った心臓病とパーキンソン病の2つの再生医療製品について、7年以内に有効性を検証することなどを条件に製造・販売を承認しました。
承認されたのは、重症の心不全の患者を対象にした「リハート」とパーキンソン病患者のための製品「アムシェプリ」です。
厚生労働省 上野賢一郎 大臣
「世界で初めて実用化されたことは大変喜ばしく、日本のみならず、世界中の患者の皆様の救いとなることを願っております」
今後、医療保険で使う際の価格を決め、早ければ夏ごろに世界で初めて実用化されます。
今年はノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞を発表してから、ちょうど20年となります。
京都大学iPS細胞研究所 高橋淳 所長
「これまでたくさんの方に研究でお世話になってきた。この場を借りて御礼申し上げます」
条件期限付きでの承認を受けて、京都大学iPS細胞研究所の高橋淳所長がきょう午後、一緒に開発に携わっている住友ファーマで会見に臨みました。
高橋所長らが開発した製品「アムシェプリ」は、iPS細胞から作成したドーパミンを生み出すもととなる細胞で、パーキンソン病患者の脳に移植することにより症状の改善を目指すものです。
京都大学iPS細胞研究所 高橋淳 所長
「脳に移植した細胞が体のほかの部位に飛んでいくこともないし、死亡例もない。安全性を確認した」
一方、東京から大阪に戻る道中でJNNの取材に応じた大阪大学の澤芳樹特任教授。澤特任教授が取締役を務める大阪大学発のベンチャー企業「クオリプス」は、iPS細胞から作られた心筋シート「リハート」を重い心不全の患者に移植することで、症状の改善が期待されています。
大阪大学 澤芳樹 特任教授
「メスの力で治せなかったものを細胞の力で治す治療として、これだけ効果があるということであれば、これまでの人類が持ち合わせなかった治療をついに開発できたのかなと思っている」
世界初となる実用化に向けて期待が高まっています。
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