子育てと仕事の両立には苦労も...
雛子さん自身も小学1年生の男の子と保育園に通う女の子、2人の子どもを育てる母親です。
子育てと仕事の両立には、苦労もあるといいます。
朝は仕込みの合間に子どもを起こして朝食の用意などをし、送り出したら調理場に戻ります。
雛子さん
「朝早くからやって、夕方終わって、家に戻りましたってなったときに部屋が散らかってたら『あぁ、ここからか』っていう感じにはなりますね」
接客、会計、事務作業などもすべて1人。息つく暇もありません。
仕込みは日が昇る前、開店中の客が途切れた合間、そして閉店後も…体力仕事だと言います。
支えになっているのは、店の至る所にある子どもからのメッセージやイラストです。

つらいときには、これを見て元気をもらいます。
子どもたちのイベントも大切にしたいと授業参観や卒園式などの行事は店を休みにして駆けつけます。
雛子さん
「おかえり。どうでしたか、学校は」
一二三君(長男)
「楽しかった」
雛子さん
「よかったね」

一気にお母さんの顔に切り替わります。
閉店後は、子どもの宿題を見るのが日課です。
雛子さん
「そうそう、それで大丈夫。合ってる、形は同じ」
長男の一二三君は、お母さんが作るイチゴのショートケーキが一番好きだと言います。
一二三君
「イチゴとクリームとスポンジが全部おいしい」
宿題が終わったら調理場に戻り、片付けと翌日の仕込み…忙しい日々を送る中、菓子作りに込める思いを改めて聞きました。
雛子さん
「作り手のいろんなものがだいぶ入ると思うんですよ。お菓子っていうか食べるもの。使ってる材料が同じでも作る人によって全然違って。ちょっと元気になりたいっていう時にここを選んでもらえたら『それだよ』って感じですね。『そのためにお店を作ったのよ』っていう感じ」
子育てとパティシエの仕事の両立。
忙しい毎日の中、雛子さんが笑顔で作り続ける菓子が、きょうも誰かの”あした”をそっと照らします。














