岡山を拠点に活動するシンガーソングライターの沢知恵さんが、岡山市北区表町の「詩人 永瀬清子とハンセン病文学の読書室」で講演しました。

講演の内容は、全3回にまとめています。今回は、第1回です。

永瀬清子と「雨ニモマケズ」

沢知恵さん

(沢知恵さん)
「今日は岡山県で生まれ、岡山県で亡くなった詩人、永瀬清子が、瀬戸内海にある3つのハンセン病療養所とどう関わったのかということを中心にお話しします。

私はピアノ弾き語りをする歌手で、ハンセン病療養所の音楽文化も研究しています。
今日はピアノもありませんので、生で歌うことはしませんが、この部屋ご自慢のオーディオがあるということで、私の歌を何曲かCDで聴いていただきます。まずはこれです」

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

「永瀬清子と関係のないものから始めましたが、実は関係があるんです。

誰の作品かわかりますね。
あまりにも有名な宮沢賢治の言葉に曲をつけて、西日本豪雨の後に歌うようになりました。そして、私のアルバム『雨にニモマケズ』に収めました」