抱接…長いと3日もメスを抱きしめる個体も

──プロポーズがうまくいくと?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「プロポーズがうまくいったオスは後ろからメスをぎゅっと抱き続けます。これを抱接と呼び、長いと3日もメスを抱きしめて離さない個体もいます。

この後、メスはひも状の卵を産みます。一本の卵塊には数千個の卵が含まれます。こうしたて産まれた卵から孵化したオタマジャクシ。

水中で育ち、地域差はありますが約1〜2か月で親とは見違えるほど小さなカエルへと変態します。

小さなヒキガエルには過酷なスタートが待ち構えています。変態直後の幼体は、なんとわずか1cm前後。

でっぷりと大きかった親とは全く似ても似つきません。乾燥に弱く、捕食者も多く、生存率は決して高くありません。成体になるまでには数年を要します。

無事に成熟する個体は、ごく一部です。同じ穴から出てきた二匹も、生存競争を生き残った数千分の一だったのでしょう」