滋賀県大津市で、保護観察中に担当の保護司を殺害した男に無期懲役の判決が言い渡されました。

 判決によりますと、飯塚紘平被告(36)は2024年5月、保護観察中に担当の保護司だった新庄博志さん(当時60)をナイフと斧で襲い、殺害するなどしました。

 これまでの裁判で飯塚被告は起訴内容を認めたうえで、「守護神様の声に支配されてやりました」などと述べ、被告に責任能力があるかどうかが争点となりました。

 2日の判決で大津地裁は、飯塚被告に発達障害的な特性があるものの、責任能力に影響する何らかの精神障がいの存在をうかがわせる事情はなく、「犯行のアイデアが守護神様の声からもたらされたとしてもあくまで被告の思考から出たひらめき」だと指摘。

 保護観察制度を運営する「国への八つ当たりの道具として落ち度のない被害者を利用した。保護司法改正の内容に影響を及ぼすなど社会的影響があることは無視できない」などとして、飯塚被告に求刑どおり無期懲役を言い渡しました。

 判決言い渡しの間、まっすぐ前を向いて聞いていた飯塚被告。裁判長が判決文を読み終えると、大きくうなずきました。

 亡くなった新庄さんから支援を受けて更生した谷山真心人さん(28)は、2日の判決を傍聴することができませんでしたが、これまで見てきたなかで感じた飯塚被告への思いをこう語りました。

(新庄さんから支援受け更生・谷山真心人さん)
「彼は彼なりに社会の生きづらさにもがいていたのかな、それを新庄さんに向けたことに対してはほんまに筋違いだなとずっと思っていました。(飯塚被告は)罪と向き合ってほしいなと思います」