小学館が運営する、漫画アプリの編集部は、児童ポルノ禁止法違反の罪で略式命令を受けた漫画家の男性を別のペンネームで新たな漫画の原作者に起用していたと明らかにしました。
漫画アプリの編集部はこの漫画の配信を停止したうえで謝罪しています。
小学館の漫画アプリ「マンガワン」の編集部はきのう(27日)、「原作者の起用判断および確認体制に問題があった」として、連載中の漫画「常人仮面」の配信と単行本の出荷停止を公式ホームページで発表しました。
編集部などによりますと、「常人仮面」の原作者の男性は2020年、当時16歳の女子高校生に対する児童ポルノ禁止法違反の罪で罰金30万円の略式命令を受けました。
「マンガワン」の編集部は2022年、当時、男性が描いていた漫画「堕天作戦」の連載を終了したものの、その2か月後に、この男性を別のペンネームで「常人仮面」の原作者に起用し、連載を始めたということです。
「マンガワン」の編集部はきのうの発表で、「本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした。何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。
この原作者の男性をめぐっては、被害を受けた女性が、PTSD=心的外傷後ストレス障害を患ったとして賠償を求める訴えを起こし、札幌地裁は2月20日、男性に1100万円の賠償を命じる判決を言い渡しています。
女性は判決後の記者会見で、「提訴したときには『堕天作戦』の連載が続いていて、マンガワンの編集者からは連載のことを口外しないよう和解を持ちかけられた」と明かしました。
女性や代理人弁護士によりますと、編集者は和解を協議していたLINEグループに加わり、原作者の男性が示談金150万円を支払うことや、性加害を口外しないことなどの条件をめぐって、公正証書の作成を提案したということです。
この点について、「マンガワン」の編集部は「和解協議については、編集部が組織として関与する意図はありませんでした」「当該事案の重大性に対する編集部としての認識と情報把握が十分であったとは言えず、不適切な対応でした」としています。
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