山形県鶴岡市の男性が、およそ1000人が参加したマージャンの全国大会で優勝し、日本一に輝きました。
仕事との両立に悩みながらも、夢を諦めなかった男性の思いを聞きました。

日本一のプロ雀士 その素顔は

山形県鶴岡市の水道設備工事会社です。

鈴木竜弘アナウンサー
「こんにちは~。長靴、そして作業着のいで立ちですが、お仕事は?」
石井良樹さん
「水道設備工事をやっています」

石井良樹(いしい・よしき)さんです。

普段は、水道管の配管や井戸の建設など、水回り関係の工事を行っています。

ところ変わってこちらはマージャン店。
あれっ?・・・石井さん?

石井良樹さん
「ツモ!3000・6000」
鈴木アナウンサー
「さきほどは水道工事の現場で作業着だったのが今度は背広姿でマージャンを?」
石井良樹さん
「王位戦というプロアマ混合大会で全国優勝しました」
鈴木アナウンサー
「日本一!」

実は石井さん、水道設備の職人であると同時に、日本プロ麻雀連盟に所属するマージャンのプロでもあります。

そして、先月開かれた、連盟の4大タイトルの一つで、全国のプロ、アマ、1000人余りが出場する「王位戦(おういせん)」で、見事、初優勝を果たしたのです。

石井良樹さん
「相当辛い戦いになったが、絶対に負けないように、常に戦う気持ちで挑めたことが 勝ちにつながった。身近な人たちから『おめでとう』と言われて、周りの人の声が(日本一の)実感に変わっていった」

目隠しでも麻雀牌を当てる「彫りの深さがそれぞれ違う」

マージャンプロ4段の石井さん。
その技を見せてもらいました。

石井良樹さんが目隠しで麻雀牌を当てていきます。
「六萬(ローマン)」
「西(シャー)」
「イーピン!本当だ、イーピンだ」

鈴木アナウンサー
「何でわかったんですか?」
石井良樹さん
「麻雀牌は彫りの深さがそれぞれ違う」

マージャン牌は全部で136個。

石井さんは、彫りの深さに触れただけで、目隠ししてもわかるそうです。

さらに。
麻雀を始める時に行う、17牌並べての2段積みは…

石井良樹さん麻雀牌2段積み実演
「よーい!スタート!…15秒04!」

わずか15秒で完成!驚きです。