深掘りニュースディグきょうは開業から3シーズン目となりましたエディオンピースウイング広島。サンフレッチェ広島は、2025年度にホームで開催した男子・女子のリーグ戦やカップ戦などを合わせた27試合の入場者数は、クラブ史上最多の60万2944人となりました。開業から丸2年が経過しましたが、今年も多くの観客が訪れていますが、周辺地域にはどんな影響が出ているのでしょうか?
スタジアムに隣接する芝生の公園「HIROPA!」には、平日から家族連れなどが訪れています。きのうスタジアムを訪れると、この周辺では初めてコンビニエンスストアがオープンしていました。店のスタッフによると、小分けされたスナックなど観戦中でもかさばらずに食べられる商品を多めに揃えたと言うことです。開業後も機能が少しずつ増えています。

スタジアムのすぐそばにある、パセーラ。現在大幅リニューアル中ですが、去年10月、7階の「広島もとまち水族館」や6階のフードホール「リダイン広島」のオープン以降、来客数は3倍に増えたそうです。そのリニューアルの最中、客足を繋ぎとめたのは、新しいスタジアムの存在だったと言います。
NTT都市開発 中村高士中国支店長
「今は結果的にサンフレッチェの聖地みたいになっちゃってますけど」
パセーラでは、リニューアルのはじめ段階で、屋上庭園「スカイパティオ」を一新し、200インチの屋外モニターを設置。アウェイでの試合開催日にパブリックビューイングを始めました。平均して4~500人が訪れていて観戦に合わせたイベントなども行っています。

NTT都市開発 中村高士中国支店長
「皆さんユニフォームで来るんですよね。たまに勘違いされる方がいて『あれ、今日試合ってあったんだっけ』って」
NTT都市開発では、周辺のひろしまゲートパークや広島城三の丸の事業にも関わり、予想以上の効果が出ているということです。
NTT都市開発 中村高士中国支店長
「街づくりは、20年単位なんです。次の広島被爆100年のときに、この辺りがどう変わっていくのか期待感などをもって、皆さんに来てもらって楽しんでもらえればなと思います」

隣接するそごう広島店です。スタジアムが開業して特に変化が出ているのは食品売り場、いわゆる「デパ地下」です。
そごう広島店山岡奈緒さん
「当店では、スタジアムが新たにできた時から、食品売り場が賑わうのではないかということを想定して、お惣菜売り場でお買い得品などを取り揃えるようにしました」
こちらでは地元開催日に総菜の一部を1~2割、割引にするほか、観戦セットなどを販売しています。お弁当のほか、観戦時にも手軽なおむすびや、焼き鳥が多く売れているそうです。
そごう広島店山岡奈緒さん
Q試合開催日は、ここはどんな雰囲気になるんでしょうか?
「2時間ぐらい前、開始の2時間ぐらい前になると、紫のユニフォームでもうぎゅうぎゅう詰めになります」

また1階の化粧品売り場では、ユニフォーム着用の人にコスメのサンプルをプレゼントしています。
そごう広島店山岡奈緒さん
「県内外から多くの方がいらっしゃるので、さらに立ち寄っていただけるということで、すごく賑わいを感じています」
人流の変化は本通商店街でも大きく感じているようです。
本通商店街高田諭理事長
「試合後も含めて、半分ぐらいの方は、流れて来られている。本当に肌感覚ではありますけども、見てて凄くあの感じるところはあります」
本通商店街では、スタジアム移転前から、1000円以上買い物をした人を対象に入場チケットをプレゼントする抽選を行なっていました。しかし、移転後は反応が違うといいます。
本通商店街高田諭理事長
「応募数が開業した2024年は、サンフレッチェで約3倍の応募。サンフレッチェレジーナさんで約4倍。一気にそのお客様からのそのチケットの応募が増えまして」

2025年の応募数は以前と比べて倍増。県外からの来訪者も含め移転が街の活性化にプラスになったと感じていると話していました。3年目を迎えたエディオンピースウイング広島について専門家は…
広島経済大学渡辺泰弘准教授
「人が集まる、集う場所、コミュニティが作れる場所というのか、そういうのは一応できたわけでして、そういう意味では、そこで賑わいが創出した…」

その上で渡辺准教授は、経済的な効果以外の要素で地域に浸透していくことがスタジアムを中心としたまちづくりには必要だと大切だと話します。
広島経済大学渡辺泰弘准教授
「サッカー観戦あるいは他のトップスポーツを通じで、それがどういう風な形で、市民、県民が幸福感を得られるか、どういうふうに創出していくか、これから求められてくる」

持続的な効果の視点でスタジアムを見ていく上で3つの指標があると渡辺泰弘准教授は話しています。経済効果、2つめは社会的な効果。これは地域の愛着の度合い幸福感などを示しています。3つめは環境的な効果。気候や防災にどれだけ対応していくかということでした。
これからは、社会的な効果にも注目する必要があります。観客動員が今後も続ければいいが、浮き沈みするときもあります。そういったときに地域への愛着などの効果が高ければ、スタジアムやチームの発展的な持続につながるのではないでしょうか。すでにサンフレッチェも地域との取組みを続けています。地域にもいろいろアイデアもありそうです。これからこのスタジアムを通して、どんな活用がなされるかにかかっていると感じました。














