利用者の女子中学生にスタッフが性虐待。大阪市の放課後等デイサービスなどに対し市が運営停止処分の方針です。

6か月の運営停止処分を受けるのは、大阪市住之江区にある放課後等デイサービス「まんてん住之江御崎教室」と系列のショートステイ「まんてん住吉長居」です。放課後等デイサービスは、発達障がいなどがある児童に対する支援を行う施設ですが、問題の事業所をめぐっては利用者だった女子中学生に対し性的暴行を加えたとして岡本直樹受刑者(27)ら元従業員2人の実刑判決が確定しています。

当時、被害生徒の父親は……

(被害生徒の父親・去年6月)
「この事件の記憶や、そこで受けた傷などが娘や私から消え失せることはない」

関係者によりますと、市は2人の性的虐待が「人格尊重義務違反」に当たると判断。また事件前に情報が寄せられていたにもかかわらず、事業所側は適切な対応を取らず、性的虐待を止める機会を逃したということです。

判決前に記者の面会に応じた岡本受刑者は、当時、事業所の対応について不満を述べていました。

(岡本受刑者)
「(施設から)『デートに行って来たらいいやん』と言われて、自分は嫌だったけど、(商業施設に)行かされた」
「ギリアウトだと思っていた」

MBSは事業所側に取材を試みましたが、現時点で回答はありません。

こうした事件が起きる背景について、専門家は、近年、放課後等デイサービスの需要が増加するなかでその開設の容易さなどから利益目的の参入が相次いでいることなどが要因のひとつだと指摘します。

(NPO法人しあわせなみだ・中野宏美理事)
「その事業者が障害のある人たちのより良い生活を守っていくために参入をするのかというところまでは、なかなかチェックができないというのが、今の制度設計の課題だと思います」
「障害特性に乗じた性犯罪が起こりやすいのだということを、経営者も直接支援に関わる人もしっかり自覚して、適切な支援関係を築いてほしいと改めて思う」