群馬県伊勢崎市で飲酒運転のトラックが車に突っ込み、2歳の男の子を含む3人が死亡した事故の裁判で、危険運転致死傷の罪に問われた男が懲役20年を命じた前橋地裁の判決を不服として、東京高裁に控訴したことが分かりました。
トラック運転手の鈴木吾郎被告(71)は2024年5月、群馬県伊勢崎市で酒を飲んだ状態でトラックを運転中に乗用車に衝突し、塚越湊斗ちゃん(当時2)、父親の寛人さん(当時26)、祖父の正宏さん(当時53)の3人を死亡させたなどとして、危険運転致死傷の罪に問われています。
前橋地裁は2月13日の判決で、「高濃度のアルコールを有し、時速90キロから減速することなく危険な運転をして事故を起こした」と危険運転致死傷罪の成立を認め、鈴木被告に求刑通り、法定刑上限の懲役20年を言い渡しています。
その後の関係者への取材で、鈴木被告側がこの判決を不服として、東京高裁に26日付で控訴したことがわかりました。
鈴木被告はこれまでの裁判で「飲酒していない」と起訴内容の一部を否認していて、弁護側も「出発前の会社の呼気検査でもアルコールは検出されていない」として、法定刑が懲役7年以下(現在は拘禁刑)の過失運転致死傷罪にとどまると主張していました。
鈴木被告側の控訴を受けて、事故で亡くなった3人の遺族は代理人を通じてコメントを発表しました。
鈴木被告が裁判中に土下座をして謝罪したことについて触れ、「土下座をするくらい反省しているのなら、控訴はしないで全て受け止めて欲しかった。控訴した時点で反省していない事がハッキリした。3人の生きる権利を奪った事を今一度、理解してほしい」としました。
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