2025年8月5日、福岡県大牟田市の自宅で妻の葉子さん(当時75)の頭部を複数回足蹴りして死亡させた夫・西山一起被告(75)の裁判。

検察側は、葉子さんの布団を外に出して家から閉め出す、葉子さんが作った食事を食べずに捨てる、葉子さんを蹴る・顔をたたくなどの日常的なモラハラ・DV行為の一環として発生したものとして拘禁刑8年を求刑。

一方、弁護側”事件当日における双方の感情の落差が本件犯行を招いてしまった”などと主張し、刑の執行を猶予すべきとの科刑意見を述べた。

判決で福岡地裁は
「心疾患のためペースメーカーを装着している葉子さんに対し、暴言を吐く、入浴中にお湯を止める、物や家具を投げる、料理を食べずに捨てる、家から閉め出すといった、心無い行動を繰り返し、時には顔を叩く、縁側から落とす、蹴るなどの暴力にも及んでいた」
などと西山一起被告の日常的なモラハラ・DV行為を認定したうえで
「本件当日の出来事のみを切り取って、一時の感情の行き違いで生じてしまった不幸な事件などと片付けることはできない」
などと厳しく指摘した。