まつぼっくりが動く?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「その任務完了のまつぼっくり、よく観察してみると『動いている』ことがあります。気の長い話ですが、かさの開き方が日によって違うことに気づくかもしれません」

「まつぼっくりは、天然の湿度計でもあります。乾燥した日はぱっくり開き、雨の日はきゅっと閉じる。これは生きているから動くのではありません。

構造そのものが湿度に反応するのです。まつぼっくりの鱗片は二層構造で、外側は水を吸いやすく膨張しやすい層、内側は水の影響を受けにくい層になっています。

湿度が上がると外側が膨張して内側に曲がり、乾燥すると縮んで外側に反ります。いわば天然のバイメタル。

エネルギーを使わない湿度応答装置です。この動きはマツから切り離されても構造が壊れない限り動き続けます」