「自分の好みのタイプ」 ミラノのパイプは何が違った?

ーー「本番は練習の7割くらいまでしか出ないもの」などとよくいわれますが、今回の決勝では「120%出せた」という感じなのでしょうか、それとも「7割だな」という感じなのでしょうか?

120%MAX出せました。決勝でやった一発目の技は、公開練習3日間で何十回打っても1回しか立てていなくて、ちょっと不安だなと思いながら滑りましたが、本番では空中に出たときに「これは立てるな」と確信を得たというか。

ーー「もう1回やれ」と言われてもできない?

映像を見ると「もう1回やるのはやっぱりつらそう」だなという感じですね。

――ジャンプをするとき「これイケるな」「ちょっと違うな」というのは、身体のどの部位で、どのタイミングで感じるのでしょうか?

技では、一番下の低い平らなところから常に身体の動きを意識しています。そこでGで負けてしまったりすると、上手く回せません。

確信に変わるのは空中に出た瞬間で、板の上がり方や回転の速さが、下からすごく伝わってきます。

――パイプとの相性もあると思いますが、今回のミラノ・コルティナオリンピックのパイプは滑っていてどうでしたか?

オリンピックに行く前にスイスで練習していましたが、ミラノ・コルティナオリンピックのパイプは、スイスより少し小さかったです。その分距離があって長かったので、そこにすごく救われました。

形自体もすごく自分に合っていたというか、自分の好みのパイプだったので、ストレスはなく滑れましたね。

――距離があるほうが、技に向けての準備動作ができるということですか?

パイプが小さい分、スピードをつけるために下に下に落として、斜度を使わなければいけません。そうするとパイプが足りなくなってくるので、ミラノ・コルティナオリンピックのパイプの長さには助けられました。