オンライン家庭教師の事業などを展開する「バンザン」が、きのう、破産手続きの開始決定を受けました。突然の事業の中止に保護者や講師から困惑の声があがっています。

オンライン家庭教師「メガスタ」。AIも活用したオンライン授業で人気の学習塾です。

先週金曜日の夜、突然…

「全ての当社の事業を停止することといたしました」

運営会社の「バンザン」が予告なしにすべての事業を停止すると発表。そして、きのう東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたのです。

記者
「運営会社が入るビルです。オフィスには事業を停止したとの張り紙がありましたが、人の気配はありませんでした」

突然の発表に、保護者から憤りの声が上がっています。

子どもが「メガスタ」を利用する人
「許せない。もう一言で許せない」

小学5年の子どもが「メガスタ」を利用しているという男性。去年10月に授業料を一括で支払いました。その額136万円。しかし、その半分も授業を受けられませんでした。

子どもが「メガスタ」を利用する人
「子どもにとって精神的なダメージが一番大きい。うちの子もその場で泣いた。相手が子どもだよ?子どもの教育に携わる人として最低」

さらに、“学校の授業”として「メガスタ」の導入を決めていた高校もあります。

和歌山南陵高校 甲斐三樹彦 理事長
「うちの通信制のカリキュラムを『メガスタ』さんに見てもらうみたいな形」

和歌山南陵高校は、去年、運営会社「バンザン」と提携。今年4月から通信制で「メガスタ」の授業を始める予定でしたが、中止に。オンライン授業は、人手不足にあえぐ高校にとって“頼みの綱”でしたが、新たな塾探しに追われています。

和歌山南陵高校 甲斐三樹彦 理事長
「何か言ってくれればよかったのに、こっちも色々計画があったので」

一方、教えていた家庭教師にも困惑が広がっています。「バンザン」が運営する別の家庭教師サービスで教える男性講師は、受験シーズンの最盛期となる直近3か月分の報酬、およそ80万円が未払いだと訴えています。

「バンザン」から業務委託 男性講師
「寝る間を惜しんで、睡眠不足の状態で生徒と合格に向かって勉強を頑張っていた時期」

異変が始まったのは3週間前の深夜。運営会社から1通のメールが届きました。

「社内の報酬システムに障害。お支払いが一時的に遅れる可能性」

ところが、2週間後には「賃借上のトラブル」で銀行口座が凍結されていたと説明を翻しました。そして、支払うとした先週金曜日に、一方的に事業の停止を告げられたといいます。

「バンザン」から業務委託 男性講師
「もう不信感でしかない。教育に携わる者として、誠実さが感じられない」

講師への未払いの報酬や、すでに支払われた授業料はどうなるのか。

JNNは運営会社「バンザン」に取材を申し込みましたが、会社は現時点で取材に応じていません。