2022年9月、静岡県沼津市の精神科病院で男性看護師2人が入院患者に対し、虐待行為をしていたことが明らかになりました。静岡県は、12月20日、病院に立ち入り調査を実施し、警察も捜査を始めています。
<病院側の会見>
「本当に申し訳ございませんでした」
12月21日午後4時から開かれた記者会見で深々と頭を下げたのは、沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」の院長です。静岡県などによりますと、この病院では2022年9月、2つの虐待行為が確認されています。
1つは、入院患者への暴行。2022年9月中旬から下旬にかけて、50代の男性准看護師が個室で患者を叩いたり、蹴ったりするのが、2回確認されています。
もう1つは、危険行為。40代の男性看護師が院内の食堂スペースで机をひっくり返し、車いすの患者を転倒させて、擦り傷などの軽傷を負わせたということです。病院側は必要以上の力で押したとみています。
50代の男性准看護師が患者に殴る、蹴るの暴行を加えた理由について、病院側は次のように話しました。
<病院の会見>
「(床に食事を落とすことについて)いろいろケアを試していたが、よくならないジレンマから及んだと本人から聞き取りした」
また、40代の看護師は、患者が別の患者に向けて机を押すなどの危険行為をしていたことを制止するためだったと話したということです。問題の看護職員2人は虐待の事実を認め、すでにこの病院を退職しています。
また、9月に起きた今回の一連の虐待問題ついて、病院側が東部保健所に対して報告書を提出したのは、12月19日になってからでした。
<病院の会見>
「速やかに関係機関への届け出る意識が欠けていた。認識が甘かったと反省している」
今回の問題を受け、静岡県は12月20日、病院に立ち入り調査を実施しました。県は、職員への聞き取りや関係書類の確認をしていて、この際、病院内に取り付けられたカメラの映像から虐待行為と認められるものがあったということです。県は現在、調査内容の整理を進めていて、行政指導について検討を進めています。
<沼津市 頼重秀一市長>
「極めて残念だし、決してあってはならないことだと考えている。本当に正直申し上げて、沼津市という名前がこういう案件で外に出てしまうということ自体が、極めて残念」
頼重秀一沼津市長は、市内の福祉施設に虐待防止対策の徹底を呼びかけるということです。一方、警察も12月20日、病院に対し、家宅捜索を実施し、暴行などの疑いを視野に捜査を始めています。
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