きのう日銀が“事実上の利上げ”を決定し、10年にわたって続いた異次元の金融緩和も転換点を迎え、生活や経済が大きく変わっていきそうです。
都内の住宅メーカーのショールーム。日銀の突然の政策変更に動揺が広がっていました。
変動金利で購入
「そんなにすぐ影響はないとは思ってますけど、読めない分、心配は心配ですよね」
「(住宅ローンを)決めるタイミングに戻れるなら、低いときに固定でできたなっていう後悔」
住宅ローンには、半年ごとに金利が変わる変動型と、「フラット35」に代表される長期間一定の金利で借りられる固定型の2種類ありますが、すぐに影響が出るとみられるのは固定型です。
固定型ローンは「長期金利」が指標となっています。日銀はその上限を、これまで0.25%程度に抑えようとしてきましたが、アメリカの利上げの影響で上昇圧力が高まっていて、上限を0.5%まで引き上げざるを得なくなったのです。そのため、早ければ1月にも固定型ローンの金利は上がるとみられています。
一方、変動型の住宅ローンは指標となる短期金利を日銀が引き続きマイナスに抑えているため、今すぐには上がらないとみられていますが…。
オープンハウスグループ 矢頭肇執行役員
「変動金利についても、いつ何が起こるかわからない」
日本銀行 黒田総裁
「景気には全くマイナスにならない」
政策変更は経済にプラスだと強調した黒田総裁。しかし、不動産株などは大きく売られ、日経平均株価は一日半で1000円近く下落しました。なぜ、唐突に政策変更したのでしょうか?
TBSテレビ 経済部長 木戸誠人
「背景の一つはまだまだ続く物価の上昇。『日銀は何も対処しないのか』との批判がさらに高まる前に手を打ったのでは」
安倍総理(当時)2013年
「バイ マイ アベノミクス」
超低金利でお金を借りやすくして経済を回そうとしたアベノミクス。その柱だった10年にわたる異次元の緩和の転換が始まりました。
TBSテレビ 経済部長 木戸誠人
「アベノミクスの“終わりの始まり”。これまで低金利のぬるま湯に浸って時間を浪費してきた政府や企業が競争力の強化に本気で取り組めるのか、強いニッポンを復活させるための大きな転換点」
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