2025年11月からの少雨で現在、貯水率が0%となっている大渡ダム。水位がさがったことでダム湖に沈んだ昔の街並みが出現しています。大渡ダムに限らず様々な川でも水が少なくなっていて不安の声も上がっています。
仁淀川町の大渡ダムは、高知市の上水道の6割や高知市・土佐市の農業用水をまかなっています。2025年11月からの少雨で1月31日、貯水率が初めて0%に。現在は、普段使われないダム湖の底付近の水を市民の利用可能な水=利水として放流しています。

◆四国地方整備局 大渡ダム管理所 伊藤道啓 専門官
「予想通り(貯水位が)下がっていっている状態です。堆砂容量内の水になりますので、限りはありますので、どこまであるのかというのは分からない状態です」
管理所では完全に水がなくなったことを想定した協議も始めているということです。上流ではダム湖に沈んだかつての集落が姿を現しています。当時の建物や鳥居が灰色となって佇んでいました。

◆訪れた人は
「生活が便利になるうえで沈んでいった街とか集落があるというのは、歴史的に自分たちも見ていた方がいいようなものかなと思って」
別の川でも、少雨の影響が出ています。1年を通してカヌーやサップなどが楽しめるアウトドア施設では、目の前を流れる土居川(仁淀川水系)の水が少なくなっています。
▼仁淀川アウトドアセンター スタッフ
「ふだんはここらへんも水があると思います。夏やったらここ全部埋まっているので」

水位が下がったことによって水深が浅い場所では、船底が川底についてしまうためスタッフがいったんカヌーから降りて補助しているといいます。
◆仁淀川アウトドアセンター 竹村 歩さん
「このまま(水が)なくなってしまうと、アクティビティに影響は出るのかなというのは見えています。もっと水があったほうが迫力という面ではお客様にお届けできると思うんですけど、逆に言ったら岩肌とかは(水深が)深ければ深いほど見えなくなってしまうので、浅い時にしか見えない岩肌などを今は楽しんでもらいたいと思っています」
農業にも影響が出始めています。大渡ダムの水を使う高知市の吾南(ごなん)用水。吾南土地改良区によりますと、現在流している水量は通常の2割程度で細かい用水路まで行きわたっていない状態だということです。

このまま水不足が長引くと、3月下旬が田植えの早稲の品種や苗の生育に影響が出るかもしれないということです。
気象庁によりますと、むこう一か月の四国地方の降水量は「平年よりも少ない確率」が50%と予想されていて今後も渇水が続く可能性があります。














