茶道裏千家の15代家元で、元特攻隊員の千玄室さんが大分県宇佐市で高校生を前に自身の戦争体験と平和の大切さを訴えました。

千玄室さん「命の『い』」は生きるということ生きるためには望みを持たなければならない」

千玄室さんは学徒出陣で海軍に入隊後、特攻隊員になりました。自身は出撃することなく終戦を迎えましたが、多くの同期生が宇佐海軍航空隊から出撃し戦死しました。

講演会には宇佐市内の高校生770人が参加し、宇佐への特別な思いや平和の尊さについて語りました。

千玄室さん「突っ込んでいった戦友たちを思いますと忸怩たる思いで、平和という言葉を使わなくてもいい世の中にしていかないといけない」

生徒は千玄室さんに感謝の花束を贈り、平和への理解を深めた様子でした。