日銀が金融緩和策の修正を決めたことで、市場に動揺が走っています。異次元の緩和が修正を迫られて「事実上利上げした」と受け取められ、株価は下落し急速な円高も進んでいます。中継です。
市場にとってサプライズだった日銀の政策修正。市場では「黒田ショック」といえそうな動揺が続いています。
きのう日銀が長期金利の上限を引き上げることを決めた直後から日経平均株価は一時800円以上下落しましたが、きょうも値下がりで始まり、一時300円近く下落しました。
その後は買い戻され、午前は59円安で取引を終えています。
また、外国為替市場では急速に円高が進行し、未明には1ドル=130円台をつける場面もありました。
黒田総裁は、きのうの決定について、「利上げ」でも「金融引き締めでもない」と会見で強調しましたが、市場は“事実上の利上げ”と受け止めました。
円安による物価高への批判もあり、10年にわたる異次元緩和が修正に迫られ、出口に向けた転換点を迎えたとの見方も出ています。
ただ、問題はわかりやすく説明されていないことです。
記者
「Q.金融緩和策の修正について総理との意見交換はあったんでしょうか」
日本銀行 黒田東彦 総裁
「・・・」
けさ黒田総裁は官邸を訪れましたが、記者団の質問に応じませんでした。疑心暗鬼になっている市場は今後も日銀の会合ごとに振り回される可能性があります。
日銀にはサプライズではなく市場との丁寧な対話による信頼回復が求められています。
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