福島県内で長く愛されている「老舗の今」を伝える『老舗物語』。今回は、いわき市で100年以上続く菓子店を紹介します。先代から受け継いだものを守りながら、地域の盛り上げ役も担う3代目の挑戦です。
見ているだけで心が躍る、彩り鮮やかな洋菓子。
そんな洋菓子を製造・販売しているのがいわき市中央台にある「お菓子とお茶の店 あいざわ」今年で創業111年目を迎えます。
--相澤健さん(3代目)「おいしく作るために、良い材料を使いたいなと思っている。バターだったら、バターだけ(で余計なものは使わない)。安全でおいしく食べてもらえることを念頭に置いています。」
そんな「あいざわ」で長年人気なのが、焼き目が美しい「ベイクドチーズ(378円)」。レモンとサワークリームからくる優しい酸味が特徴で、後味さっぱり。口どけの良いチーズケーキです。
さらに、鮮やかな色合いが目を引く「フランボアーズ(410円)」もお店おすすめ。フランボアーズを100%使用しているので、素直な甘酸っぱさが際立ちます。ムースとゼリー、スポンジが1つになっていて、口に入れた瞬間にじゅわっととろけるんです。
実は「あいざわ」では、洋菓子以外の商品も販売しています。それが和菓子!
--相澤さん「初代・2代目は和菓子で、私が3代目として「ケーキ」を横浜で修行して、(いわき市に)帰ってきて、和菓子と洋菓子が始まりました。」
「あいざわ」の創業は1915年。2代目の竜好さんまでは、和菓子一筋でしたが、50年前、横浜で洋菓子を勉強していた3代目の健さんがお店に戻ったことで、和菓子と洋菓子の二刀流のお店へとパワーアップしたんです。
現在は、奥さんのチエリさんと二人三脚でお店を守っています。
--相澤健さん(3代目)「子どもの頃から長男として継がなくちゃならないかなっていう感じがあって。若い頃、洋菓子の流れがすごい来ていて、(横浜の)大きい工場にもいたし、個人店にもいた。(いわきに)帰ってきて、和菓子もやっておいた方がいいなと思って親父に習った。うちの親父は天才的な人でした。レシピが頭に入っていたので、レシピ帳が無かったんです。私が『ちょっと待って、ちょっと待って』って言いながら、レシピ帳を作っていきました。」
そんな2代目から受け継いだ和菓子の1つが、こちらの「最中」。
80年ちかく愛される人気商品です。中に入っているあんこにもこだわりが・・・。
--相澤さん「あんこが結構独特で、出来上がってからちょっと経つと、(表面の)砂糖がシャリシャリしてくる。初代のあんこは甘かったので、少し砂糖を控えめにして、今の甘さにしています。」
実はこの最中、およそ60年前に、全国菓子博覧会で技術優秀賞を受賞した折り紙付き。
--相澤さん「未だに(前の店があった)平の方から買いに来てくれる方が結構いるので、そういうお客さんを大切にしたいなと思っています。」
さらに、今の時期には、県産のいちごに白あんを合わせた「いちご大福」もおすすめです。控えめな甘さの白あんが、いちごの甘さをひきたてます。そんな「あいざわ」を守る健さんには別の顔も。
--相澤さん「この地区で“朝市”をやったり、“落語の会”を開催したりしています。」
25年前から、週末に有志のカフェや農家などが出店する「朝市」や、落語家さんを招いた「落語の会」を主催しています。

--相澤さん「地域を盛り上げるというか1つに。本当にコミュニケーションの場になりました。愛される店、愛してもらえる店を目指して。(製菓が)もっと上手くなれるなという気持ちがあるので、できればもっとずっと続けたいので、年を取らないといいなと思っている。」
『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2026年1月29日放送回より)














