未明の仙台市中心部が騒然としました。20日未明、JR仙台駅前の飲食店が多く立ち並ぶ場所で火事があり、飲食店が入る建物1棟が全焼しました。消し止められたのは12時間半後でした。

20日午前1時頃、仙台市青葉区中央1丁目のよろづや駅前ビルの1階から火が出ていると通報があり、消防がポンプ車など20台を出して消火にあたりました。

近くの飲食店従業員:
「煙とにおい、貴重品を持って出て下さいと言われて」

現場は、JR仙台駅西口に近い飲食店が多く建ち並ぶ場所で、消火活動は夜を徹して行われました。

小出悠貴記者:
「仙台駅前の火災現場です。現場の周辺には、火災で崩れたとみられる店舗の外壁が積み上がっていて、火が出てから9時間以上が経った今も消火活動が続いています」

火は、通報から12時間半後の午後1時半に消し止められました。

この火事で、飲食店2軒が入る木造2階建てのよろづや駅前ビルおよそ230平方メートルが全焼したほか、付近の建物3棟の一部あわせておよそ430平方メートルが焼けました。

また、全焼した建物に入る飲食店の20代の男性従業員が煙を吸って病院に運ばれました。警察によりますと、火が出た当時、全焼した建物に入る飲食店は2軒とも営業していなかったということで火が出た原因を調べています。