人種差別が原因とされる冤罪事件の被害者を称えるため、アメリカ・ニューヨークのセントラルパークの入り口に名前が付けられました。入り口に名前が付けられるのは160年ぶりです。
記者
「ニューヨークの名所・セントラルパークの入り口の一つに、実に160年ぶりに名前が付きました。『解放のゲート』です」
セントラルパークには入り口が多数あり、公園創設からまもない1862年には、およそ20か所には名前が付けられていましたが、今回、160年ぶりに新たな名前が付けられました。
背景にあるのは1989年、公園内で白人女性を暴行したとして、当時10代だった黒人とヒスパニック系の男性5人が有罪となり、その後、無罪が明らかになった事件。事件現場に近い入り口が「解放のゲート」と名付けられたのです。
事件は人種差別に基づいて起きた冤罪として、アメリカで広く語り継がれていて、命名式には被害者も出席しました。
冤罪被害者の一人 レイモンド・サンタナジュニアさん
「この場所は、人々がこの出来事について語り合っていく柱となっていくでしょう」
式に出席した男性
「(人種に基づく冤罪事件は)今の時代にも起きうることです。だから、僕たちはきょう、ここにいるのです」
ニューヨーク市は、「人種による不当な扱いが2度と起きないよう、この入り口から公園に入っていく全ての人たちが過去の悲劇を学んでほしい」としています。
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