サッカーワールドカップカタール大会で史上初の女性審判員として選ばれた山下良美さん。6試合で第4審判を務めました。山下さんは今年9月にはJ1で女性初の主審も務めています。歴史に残るような名勝負だった今大会の決勝や審判員としてのトレーニング、VAR導入による審判の役割などについて伺いました。

■W杯初の女性審判員 山下良美さんが見た決勝「選手も見ている人たちも夢中になった」

小川彩佳キャスター:
鳥肌が立つような名勝負だった決勝戦でしたが山下さんはどうご覧になりましたか。


山下良美さん:
本当に素晴らしい試合で。私も毎試合、心が動かされるような、選手が夢中になってプレーをして、見ている人たちも夢中になってプレーを見るっていう、そういう試合を目指しているんですけれども、まさにこういう試合だなと。こんなレフェリングしたいなと思いました。

国山ハセンキャスター:
3回のPKの判定がありましたが、PK判定の笛を吹くというのはどのような心境でしょうか。

山下良美さん:
もちろんどの笛にも気持ちがこもっていて、PKに対してだけということはないと思うんですけれども、でもやっぱり一つの笛に対して思いを乗せて吹いていると思います。

国山キャスター:
山下さんはワールドカップで史上初の女性審判員として選ばれ、6試合で第4審判を務めました。今年9月にはJ1で女性初の主審を務めていらっしゃいます。今回のワールドカップでも主審を務める可能性がありました。山下さんには今回のワールドカップで使ったユニフォームなどを持ってきていただきました。時計は試合中に使ったものですか。

山下良美さん:
そうですね。試合中もこの時計を使って計測していました。タイムの計測、アディショナルタイムもこちらで計測していました。ワールドカップのマークも入っています。