商業施設やオフィスなどで使われる、タイル状にカーペットを敷き詰めたタイルカーペット。
このタイルカーペットの常識を変えたという企業が長野県上田市にあります。
国内最先端を掲げる技術に迫りました。

カーペットの新時代が到来!?

上田市でビルメンテナンスを手がける会社「ワイズ・クルー」。
この秋、これまでの常識を変えたというあるマシーンを開発しました。

(仁科剛社長)「タイルカーペットを究極に丸洗いするマシンです」

なんと!タイルカーペットが新品同様にきれいになるそうです。
一般的なクリーニングでは表面を中心にきれいにするだけで内側の汚れや菌まで洗浄することができないといいます。
「60%の汚れはずっと残ったまま、それが菌やウイルスを繁殖させてしまったり洗剤と汚れが固まってカチカチになってしまう、本来のタイルカーペットの良さが生かされていない状況に」

カーペット文化が根強いアメリカへ視察に訪れるなど、20年以上クリーニングの技術向上に情熱を注いできた仁科社長。
そのノウハウを活かしてメーカーと協力し、カーペットをほぼ自動で丸洗いできるシステムを完成させました。

1日におよそ1000枚を洗うことが出来るといいます。
作業の工程は…。

まず、アルカリイオン水とお湯につけ置きにしたカーペットを、水圧を高めた特殊な温水で洗浄。
寝ている繊維を立たせ内部の汚れもとれるようにするのがポイントです。
続いて、高速回転するブラシで汚れを落とす!
そして、方向チェンジ。
さらに落とす!

最後に強力なバキュームで一気に水分を飛ばして…。
わずか4分で丸洗い終了。
洗う前は汚れてかたくなっていたカーペットが、毛足がたって繊維の柔らかさが復活。
マイクロスコープで見ると汚れの落ちようは一目瞭然です!(サムネイル画像)

「汚れ自体はほとんどとれる、基本的には100%に近いと思う」