武田信玄公ゆかりの伝統野菜が山梨県南アルプス市で収穫期を迎えています。

今はほとんど姿を消している野菜で栽培する寺の住職は、この冬の商品化を目指しています。


南アルプス市鮎沢の畑です。


青々とした葉物野菜が食べごろを迎えています。


その名も!「長禅寺菜」
山梨の伝統野菜です。


収穫しているのは、この地にある古長禅寺の住職・滝川宗然さんです。


古長禅寺 滝川宗然 住職:
最近つくる方が減っていて無くなりそうだということでこちらで作ることにした。


長禅寺菜はアブラナ科の葉物野菜で江戸時代に甲府市愛宕町の長禅寺周辺で栽培されていました。


味は野沢菜に似ているということですが、より柔らかく、漬物やお浸しなどに向いているそうです。

この伝統を守ろうと今回、立ち上がった1人が滝川さん。


古長禅寺は武田信玄公が甲府に移した長禅寺の元となる寺で、信玄公の母・大井夫人とゆかりが深く、信玄公も幼少の時にここで武士の心得などを学びました。


そこで、滝川さんは長禅寺菜を栽培の地にちなんで「古長禅寺菜」と名付け、県内の業者と協力しておやきや漬物に加工。


この冬からの本格販売を目指しています。


古長禅寺 滝川宗然 住職:
一度食べてもらえればとてもおいしい野菜なのが分かると思うので、一度食べてもらって一緒にこの野菜を守ってほしい。


なお漬物は、道の駅富士川で今月中の発売を予定しているということです。