年末年始を前に、江戸時代からセリの栽培が続く宮城県石巻市の河北地区ではいま、収穫作業が最盛期を迎えています。

地下水が豊富に湧き出る石巻市の河北地区では、江戸時代からセリの栽培が行なわれ、10月中旬に始まった収穫作業は最盛期を迎えています。

生産農家の人たちは冷たい水に腰まで浸かり、「河北せり」のブランド名で出荷しているセリを手際よく摘み取っています。新型コロナの感染が拡大した11月中旬は、市場での取引価格が2割ほど落ち込みましたが、年末年始の需要期が近づくにつれ、価格は回復傾向にあるということです。河北地区では、20軒の農家がセリを栽培し、県内のスーパーや青果店に出荷しています。収穫作業は来年2月中旬まで続きます。