■愛媛の山で見つかった「レアアース」

舞台は愛媛県松山市。標高986メートルの高縄山(たかなわさん)。

2001年、林道脇の花崗岩から採取された小さな鉱物が、2012年3月、国際鉱物学連合によって新鉱物と認定され、「タカナワアイト(高縄石)」と名付けられました。

発見したのは、愛媛大学の皆川鉄雄教授(当時)らの研究チーム。タカナワアイトには「レアアース」に加え、原子力の制御棒にも使われる「タンタル」などの希少金属が凝縮されていたのです。

しかし、これが直ちに「資源大国ニッポン」への切符になるわけではありませんでした。皆川教授は、当時の取材に対し、こう苦笑いを浮かべていました。

(愛媛大学・皆川鉄雄教授(当時))
「2~3日で掘ってしまって、それで終わりだと思う。量的には」

レアアースが含まれていることは事実でも、商業ベースに乗るほどの埋蔵量があるかは全く別の話です。

「タカナワアイト」はあくまで、希少金属が濃縮される地質環境を示す「指標」に過ぎないというのです。

高縄山で見つかった花崗岩 黒い斑点部分がレアアースを含む「タカナワアイト」