ウクライナでロシア軍によるインフラ施設への攻撃が続く中、ウクライナの国防相は新たな大規模攻撃の兆候があり、「来年2月にも始まる可能性がある」との見方を示しました。

ウクライナ中部クリヴィー・リフで激しく破壊された住宅。

ウクライナ軍は16日、ロシア軍が全土のインフラ施設に向けて76発のミサイルを発射したと明らかにしました。うち60発は撃墜したとしていますが、クリヴィー・リフでは住宅に直撃し、3人が死亡したということです。

また、首都キーウでは停電で地下鉄の運行が停止され、駅が避難用シェルターとして開放されました。

ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで欧米諸国に対し、より多くの防空システムを迅速に供与するよう求めています。

こうした中、ウクライナのレズニコフ国防相はイギリスメディアに、ロシアが10月に動員した30万人のうちの半数について「3か月間の準備を終えた来年2月にも新たな攻撃を開始する可能性がある」と述べました。

ウクライナ軍の総司令官も大規模攻撃の可能性を指摘していましたが、アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は16日、「差し迫った動きはない」と発言。ただ、動きを注視していくとしています。