■ペルー前大統領支持のワケは?
山内キャスター:
では、今デモに参加している人たちの要求というのは一体何なんでしょうか?

デモ参加者
「デモに参加したのは、大統領選の投票が尊重されないことに大きな痛みを感じるからだ。彼は国民に選ばれた人だ」(現地メディアより)
大統領選を経て、国民が選んだ人を罷免して、さらには身柄を拘束するのは何事だということですね。
ただ、2022年11月に調査された支持率(現地メディアより)を見ていきますとカスティジョ氏の支持率は31%、不支持が61%と不支持が上回っています。
副大統領から昇格する形で、新大統領に就任したボルアルテ新・大統領は12日、大統領選を2年前倒しすることを表明しました。デモ隊は大統領選というのも求めているわけです。
ここでもう一つ議会による罷免という話がありますよね。ペルー議会、大変人気がないんです。
2022年11の調査によると、ペルー議会を支持する人は10%、不支持が86%で、議会が罷免を決めたというところも大きなポイントになっているんです。

現地メディア
「政治制度を最善のものにするために必要な改革に取り組むことが議会の責任」
デモ参加者
「議会が特定の企業やメディアらと結託し、危機に乗じて国民の権利を害することを許さない」
大統領選とともに議会の選挙も早めて行われるというのが今後の見通しということです。
ホラン千秋キャスター:
支持されていない議会というのは、カスティジョ前大統領が解散した後にできた議会なんですか?
山内キャスター:
いいえ、前の議会です。結局、解散することは宣言をしたものの、できなかったわけです。解散されないままに、弾劾を可決して大統領を罷免し、議会はそのまま残っているわけなんですね。これに対しても国民は異を唱える人がかなり激しくいると状況です。














