気象庁は16日から北海道から岩手県にかけての太平洋沖で、マグニチュード9クラスの巨大地震が発生する可能性について、注意を促す新しい情報の提供を始めました。
この情報は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」と呼ばれ、根室沖から岩手県三陸沖にかけてマグニチュード7程度以上の地震が発生した場合に、発表されます。
この地震のあと、さらにマグニチュード9クラスの巨大地震の発生する可能性があることへの注意を促すもので、いつでも避難できる準備を呼びかけます。
北海道内では、太平洋沿岸部を中心に、63市町村が対象となっています。
根室沖から三陸沖を震源とする地震で、最大20メートルを超える津波が想定される道東の釧路市です。
「注意情報」は事前の避難を求めるものではありませんが、釧路市は市民の要望があれば自主避難所として施設を開設することも検討します。
釧路市総務部防災危機管理課 佐々木和史 防災危機管理監
「例えば釧路市に事前の予兆と言いながらも震度3以下だったり、津波注意報すら出ないという現象で情報が発表されて1週間程度、普段の生活より引き締めるというのは、なかなか体感では伝わりづらいのが非常に難しいのかなと思っている。その間は常に情報を入手できるように枕元に携帯とかラジオを置いてすぐに情報をキャッチできる態勢をとって引き締めていただく」
また、防災対策の推進地域の対象外の道南、七飯町も後発地震注意情報の対象となりました。
七飯町民
「七飯は全部山ですからね、100パーセント山ですから津波で10メートル来ても被害はないんじゃない?」
七飯町内には、今回の想定地震による津波の浸水エリアはありません。そのため、後発地震に対する注意の呼びかけに対して町民には戸惑いもあります。
七飯町 情報防災課 菅井和典 防災・危機対策官
「七飯町の住民の方は通勤や通学で近隣の海沿いの方へ行かれる方が当然いらっしゃると思うので、我々もその情報を住民に伝える必要がある」
七飯町は津波の浸水想定がある函館市と北斗市に隣接し、多くの町民が通勤・通学しています。
後発地震による大きな被害が予想される地域を行き来する住民が多いため、町は直接の被害が少なくても情報発信を行うことにしました。
七飯町 情報防災課 菅井和典 防災・危機対策官
「普段、海沿いにいないということで自らがいるところがまず浸水想定区域に入っているかという認識が薄れるかもしれませんので、七飯町から離れている人たちに対しても、それぞれの地域で難を逃れるというところを考えていただきたい」
12月16日(金)「今日ドキッ!」午後5時台
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