宮城県内では今年、およそ5800人の高齢者らが運転免許証を自主返納しいています。こうした中、運転免許証を返納した高齢者に対し、16日、警察から「卒業証書」が贈られました。

運転免許証を自主返納した大崎市岩出山の飯田則夫さん(84)です。鳴子警察署の阿部英昭署長が訪れ「運転免許からの卒業証書」を手渡しました。



飯田さんは運転免許を取得しておよそ60年で、近年、体調を崩したほか、その影響で足がむくむなどし、アクセル操作に不安を感じるようになり、今年6月に免許を返納しました。

運転免許を返納した飯田則夫さん(84):
「アクセルとブレーキを二重に踏んでしまうことがあり、危ないし、年だから返納した」


また、大崎市の70代、阿部惠子さんにも運転免許からの卒業証書が贈られました。


鳴子警察署 阿部英昭署長:
「車の運転に不安に思ったら家族や警察の相談ダイアルがあるので、家族でよく相談してほしい」



運転免許からの卒業証書は2018年から鳴子署と地元の交通安全協会が管内で運転免許証を自主返納した高齢者に対し贈っています。
県警によりますと、先月末現在、県内では5848人が運転免許証を自主返納しています。