路面凍結によるスリップ事故。専門家は、雨で濡れた路面が凍りつく「ブラックアイスバーン」が事故を誘発するとみています。その怖さとはいったい?
寒気や放射冷却の影響で予想以上に冷え込みが強まり、最低気温が氷点下まで下がることがありますが、専門家はこうした気象条件が事故につながるとみています。
JAF宮城支部 佐藤陽事業係長:
「雨が凍結してしまったという状況で、いわゆるブラックアイスバーンになっていたと思われます。現場に向かったロードサービス隊員の話によると、走行中に突然スリップしてしまってコントロールを失ったという話を聞いているようです」

こちらの実験映像は、上下とも同じような路面に見えますが、上がブラックアイスバーン、下が濡れただけの路面でそれぞれ車がブレーキをかけてから止まれるまでの距離を比較したものです。ブラックアイスバーンは、止まるまでに70メートル近く、濡れた路面の6倍以上の距離がかかりました。

JAF宮城支部 佐藤陽事業係長:
「(ブラックアイスバーンは)凍結している・いないの区別がつきにくいということと、あと突然滑ってしまう、予測がつきづらい状況になると思います。スピードを落としていつでもコントロールしやすいよう備えることが必要です」


JAF宮城支部によると、スリップ事故は、橋の上で起こることが多く、橋は、上も下も風通しがよく、上下から冷やされるため凍結する可能性が高いということです。(2022年12月掲載記事)















