福岡県では今年、ニセ電話詐欺の被害が過去最悪のペースで増加し、先月末までの被害額はおよそ51億円に上っています。

福岡県警によりますと、今年1月から先月末までに確認されたニセ電話詐欺の認知件数は1165件、被害額はおよそ50億7000万円に上りました。

被害額は過去最悪だった去年1年間の23億円を大幅に超えていて、前の年の同じ時期と比べるとおよそ3倍となっています。

被害額の8割以上を占めるのがオレオレ詐欺で、警察官などになりすましニセの逮捕状や差押許可状を提示する手口が増えているということです。

被害が過去最悪ペースで拡大していることを受け、警察は「怪しい電話はすぐ切るように」などと注意を呼びかけています。