「匠の技と良質なデータをAIに継承」 巻き返し狙う
AIを使って、ロボットを制御するソフトを開発しているチトセロボティクス。
業界で技術革新と評価されたのが、カメラの映像を解析したソフトがロボットアームに指示を出して針の穴に糸を通す技術です。

チトセロボティクス 西田亮介代表
「『もうちょい前に出て』とか、形が変わったから『もう少し下に降りて』とか、この『ちょっと』や『少し』という相対的な表現を、ロボットに与えることができるというのがこのクルーボ(ソフト)の強み」
対象物が動いていても対応できます。
チトセロボティクス 西田亮介代表
「こちらのカメラで認識をして、クニャクニャと曲がったケーブルに対しても、自動的に認識をして動きを変えるというプログラムで動いています」

チトセロボティクス 西田亮介代表
「(Q.ワイヤーの形が変わってもそれに沿って動く?)もちろんです。動きが変わって高くなったら動いてついていきますので」
ロボットが自律的に動くことで、これまでヒトがやってきた複雑な配線作業なども任せられるようになりました。西田さんはものづくりで培ってきた匠の技と、その良質なデータをAIに継承させることが日本の勝ち筋だと考えています。
チトセロボティクス 西田亮介代表
「ロボットでモノを作るとなった時に、0.02ミリ=20マイクロメートルの制御精度を持っているのはわが国だけ。産業現場で本当に使えるフィジカルAIをつくれるのは、われわれ日本の企業だと」
AI分野で日本は巻き返せるのでしょうか。














