和歌山県警かつらぎ署管内で、2件の「SNS型投資詐欺」事件が発覚しました。被害総額は合計で3230万円で、和歌山県警は注意を呼びかけています。


▼70代女性「投資の勉強を謳うグループ」を紹介され…

 警察によりますと、かつらぎ町内に住む70代の女性は11月初旬、面識のある脚本家になりすました人物から、SNS上に開設された投資の勉強を謳うグループを紹介され参加。

 グループのメンバーから架空の暗号資産取引のアプリをインストールさせられた上、暗号資産への投資を持ちかけられ、11月25日から12月24日までの間に、指定された口座に総額2500万円を送金しました。

 その後、面識のある脚本家から投資話を紹介した事実はないことを知らされ、詐欺被害にあったことに気づき、被害届を提出しました。


▼50代女性「投資に興味ないか」などと言われ…

 同じくかつらぎ町内に住む50代の女性は12月2日ごろ、知人男性をかたる人物からSNSを介してメッセージが届き、その相手を知人男性と信用。

 相手から「投資に興味はないか」などと言われ、暗号資産アプリをインストールさせられた上、相手から暗号資産の購入費用として730万円を振り込むことを要求。

 被害者の女性は12月24日、相手が指定する「暗号資産取引所」とされる口座に730万円を送金した後、相手から追加の手数料が必要などと言われたことから不審に思い、詐欺被害にあったことに気づき、被害届を提出しました。

 これらの事件の被害総額は計3230万円に上り、和歌山県警は2つの事件の関連を含め捜査しています。


▼「必ず儲かる」などに注意!

 また、和歌山県警は特殊詐欺被害防止専用ダイヤル「ちょっと確認電話」0120-508(これは)-878(わなや)を24時間開設していて、有名人などを騙り「必ず儲かる」「投資の仕方を教えてあげる」や「保険料を還付します」といったことを電話やメール、SNSで受ければすぐに「ちょっと確認電話」に確認するよう注意をよびかけています。