建物が写らなくても特定 災害時にはメリットの一方で…

SNSに投稿した写真で居場所や行動が特定されるかもしれない。

東京・千代田区にある「国会議事堂」。

国会議事堂の建物が写り込み、国会議事堂の前で撮影したことが誰でも分かる写真を撮影したのとほぼ同じ場所から、建物がほとんど見えなくなるように撮影。その画像を「AI」に読み取らせると…

日比キャスター
「出ました、正解。国会議事堂正面付近。画面右側に映っている白い建物が国会議事堂の一部。ゲートのデザインが一致すること、左奥のビル群の特定もできてる」

屋内で撮影する場合でも、窓の外には特定につながる多くの情報が潜んでいました。

日比キャスター
「TBS放送センター。こんな一瞬で分かっちゃうんだ。背景のビルであったり、屋根とか。『TBS放送センターの低層階なのでは』という詳細の位置まで出てる」

特にグーグルの「AI」は、この機能が優れているといいます。

ITジャーナリスト 三上洋さん
「Googleはストリートビュー、ユーザーがその場所の写真を投稿。場所が分かる写真をたくさん持っている」

災害時など、SNSに投稿された画像から救助現場が素早く分かるなどメリットがある一方で、悪用されると、居場所や行動が特定されるリスクもあり、撮影や投稿の際には注意が必要です。