ウクライナの和平計画をめぐる協議が続く中、ロシアのペスコフ大統領報道官はプーチン大統領への報告に向けて内容を「分析している」と述べ、ロシアが協議に向かい合う姿勢をみせています。

ウクライナ和平計画案をめぐり、アメリカ側と協議を行ったロシアのドミトリエフ大統領特別代表がプーチン大統領に報告する内容について、ペスコフ大統領報道官は25日、「分析している」と述べました。

和平協議の中で、アメリカはウクライナとともに20項目の和平案の文書を作成しましたが、ロシア側は「大幅な修正を求める」方針であるとの報道が出ています。

ぺスコフ氏はプーチン大統領の決定次第でアメリカとの接触を続けると述べており、プーチン氏の判断が注目されます。

こうした中、ウクライナ大統領府は25日、ゼレンスキー大統領がアメリカのウィットコフ特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏と電話会談を行ったと発表しました。

「特に『安全の保証』と経済発展に関する分野で具体的な進展があった」としています。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「本当に良い会話で多くの詳細が語られた。良いアイデアがあり、それを話しあった」

ゼレンスキー大統領は「真の平和に近づくための形式、会談、タイミングについて新たなアイデアがある」と明らかにしました。

また、「ウメロフ国家安全保障・国防会議書記がアメリカのチームと協議を続ける」と話し、「繊細な問題に関してまだ作業が必要」で「今後数週間、忙しくなる」としています。