ハードルは意外と低い? 設置者側の懸念は
普及が進まない大きな要因の一つは、施設管理者側の認識不足にある。調査によると、未設置の施設の多くが「そもそも設置の必要性を認識していなかった」と答えているという。
男性用トイレにおけるSBの壁は、当事者が「恥ずかしさ」や「周囲に知られたくない」という思いから声を上げにくいために、潜在的なニーズが管理者に届いていない可能性が高い。
しかし、管理者側が懸念するコストや運用のハードルは、実はそれほど高いものではない。すでに導入している機関によれば、プラスチック製であれば1個数百円程度、耐久性の高い金属製の足踏み式でも1000円から2000円程度で用意できる。
また、すでに設置している機関によると、清掃についても既存の委託契約の範囲内で対応でき、追加費用が発生しなかった。














