不便でも打ち明けづらい悩み
パッドを捨てられない場合、久保田さんは消臭袋に入れて、自宅まで持ち帰ることを余儀なくされる。
また久保田さんは肛門を閉鎖する手術を受けたため、排泄する際は人工肛門に装着するパウチを利用する。人工肛門(ストーマ)のパウチ交換が必要な際には多目的トイレを利用するが、外見からは病気が分からないため、利用する際に周囲の視線を気にしてしまうという心理的な負担も重なっている。
久保田さんは、こうした状況は「尊厳に関わる問題で、周囲にも打ち明けづらい」「精神的な不安を払うためだけでなく、衛生的な面から見ても、各トイレに設置してほしい」と話す。
男性用トイレの個室にSBがあることは、久保田さんのような人たちにとって大きな安心感に繋がる。














