青森県は25日、県内全域に出していた「ツキノワグマ出没警報」を12月末で解除すると発表しました。
12月に入り、急激に目撃件数が減少したことに加え、11月9日以降、人身被害が発生していないことをふまえ、解除の判断したということです。
県によりますと、11月の目撃件数は316件でしたが、12月は34件と、前月の10分の1程度に減っていました。
「ツキノワグマ出没警報」は、相次ぐクマの出没を受け、5月に県が発表したもので、当初は、警報の期間を11月末までとしていましたが、11月に入っても人身被害が発生していたことから、延長する異例の対応を取っていました。
県のまとめでは、県内での出没件数は今年、過去最多を更新し
■目撃は2704件(前年同時期比+2029件)過去最多
■食害は191件(前年同時期比+163件)
■人身被害10件(前年同時期比+4件)過去最多
となっています。(2025年1月1日~12月21日時点)
県の担当者は、多くのクマは冬眠する時期に入ったと思われるものの、中には毎年1~2頭は冬眠できずにいるクマもいることも考えられるので、引き続き注意してほしいとしています。
なお、県は引き続きクマに対する注意喚起を行っていて
「出没が確認されていた場所では特に注意する」
「 早朝夕方はクマの活動が活発になるため、出合わないための対策を心がける」
「 クマを引き寄せる食べ物や野菜くず等の生ゴミを屋外に放置しない」
「 クマが侵入しないよう、車庫や物置の扉はこまめに閉める」
などと呼び掛けています。














