「危険度B」のバス停。バス停が設置された後に横断歩道ができた。


バスが横断歩道の近くで停車する「危険度B」のこちらのバス停もそのひとつです。

近所の人によると、バス停が設置されたあとに横断歩道ができたというこちらのバス停。

利用者は1日あたり数人と決して多くありませんが、通学路としてこの横断歩道が使われるため、より早い改善が求められています。

TUFが去年、取材した際、横断歩道の前に立った記者はバスの背後に隠れて対向車線からその姿を確認することはできませんでした。

そして取材からまもなく一年…。

ところが、改善には至りませんでした。バス事業者によりますと、いまのバス停から数十メートル離れたこのあたりにバス停を移設する計画があったといいます。

移設予定だった場所。冬は除雪が必要になり、利用者が安全に待機できない可能性があった。


計画されていた場所は、横断歩道から離れ、利用者がバスを待機する場所としては一見、適しているように見えますが…。

会津乗合自動車の担当者「会社の敷地を借りることを考えていたが、冬になると会津はかなり雪が降るところで、候補場所が除雪場所となったときに、利用者が安全に待てるかどうか。検討したところ移設が難しくなった」

それでも、バスの担当者は利用者の安全のため、年内に移設することを考えているといいます。

ハードルは多いが利用者の安全のため「早急に対応したい」と話す担当者


会津乗合自動車の担当者「いまのままバスを運行するわけにはいかないので、早急に対応していきたい。年内早いうちには(バス停の移設を)完了させたい」

すぐに改善したくても簡単にはバス停の移設には踏み切れない。バス事業者はいまそんなジレンマを抱えています。

移設がすぐにできないんだろうと思ってしまいがちですが、移設には高いハードルがあって事業者も頭を悩ませているんですね。一方で事故が起きてからでは遅いですから、改善は急がれています。