自民党埼玉県連の前幹事長が県連の政治資金を私的に流用した疑いがもたれている問題で、県連がきょう、前幹事長を背任の疑いで刑事告訴しました。

自民党埼玉県連の調査委員会は、前幹事長・小谷野五雄県議(69)が県連の政治資金総額およそ2800万円を私的に流用したと10月に認定しています。

これを受け県連は先月、小谷野県議を除名処分としましたが、きょう午後、会見を開き、小谷野県議に対し背任の疑いがあるとして刑事告訴し、埼玉県警に受理されたと明らかにしました。

小谷野県議はこれまでの取材に対し、「一部に日用品が混入したことは事実だが、故意の私的流用は一切ない」などと主張しています。

県連の調査委員会に私的流用と認定された支出の中には、▼チャイルドシートなどの乳幼児用品や、▼ペットフード、日用品などの購入費も含まれていたということで、県連はさらに、年明けにも損害賠償を求める民事訴訟を提起する予定だということです。