伊方原発3号機について、広島県の住民などが運転差し止めを求める裁判の控訴審が始まりました。

この裁判は、愛媛県の四国電力伊方原発3号機について広島県に住む被爆者などが「地震や噴火に対する原発の安全性が確保されていない」などとして、運転の差し止めを求めていたものです。

一審の広島地裁は原告側の訴えを退けていました。

24日に行われた控訴審・第一回弁論では、広島市に住む伊奈真由美さんが意見陳述し、「原子力規制委員会の基準適合審査に合格したからといって『安全』ではない」と主張したうえで、「間違った事実認識のうえでなされた判決は到底受け入れられず、広島高裁には一審判決を破棄してほしい」と広島地裁による判決を強く非難しました。

次回の裁判は5月19日に開かれる予定です。