家宅捜索中に捜査対象者の男性2人に暴行を加えた罪に問われている警察官の裁判。「下の者を守るために私もやった」と述べました。

 起訴状によりますと、大阪府警捜査四課の警部補・時長力被告(51)は今年7月、国内最大級のスカウトグループ「ナチュラル」の拠点とみられるビルの一室を家宅捜索した際、捜査対象者の男性2人(20代)を暴行した罪に問われています。

 時長被告は現場の責任者で、これまでの裁判で起訴内容を認めています。12月24日の裁判では被告人質問が行われ、時長被告は「現場の下の者を守るために私もやりました」などと述べました。

 検察は「上層部からの期待に応えるために違法行為に及ぶのは本末転倒」などとして拘禁刑2年を求刑。弁護側は「トクリュウの実態解明のためで上層部からの指示でやった」などとして執行猶予付きの判決を求めました。

 判決は1月26日に言い渡されます。