2026年に30周年を迎える「たまごっち」は、いま“第4次ブーム”の真っ只中。長きにわたって愛され続けるワケとは?

専門店で人気“詰め放題”

タマゴ型のゲーム機で、画面の中のペットにごはんを与えたり、うんちを掃除したりして育てていく「たまごっち」が、若い世代の間で大ブームになっています。

「ファミリーマート限定の水色のたまごっち持っている」(20代女性)
「3つくらいカバンにつけて持ち歩くこともある。全部同じ種類の柄違い」(20代女性)
「スマホにたまごっちもつけたら可愛いなと。ファッションアイテム」(20代女性)

その人気から11月には東京・原宿にたまごっち初の専門店『たまごっち ふぁくとり~!』もオープン。

たまごっちカラーのベルトコンベアーのような台があったりと、たまごっちを作る工場のような世界観。キーホルダーやぬいぐるみ、ここでしか買えない限定グッズなど約100種類が販売されています。

10代女性:
「店内の雰囲気が可愛いのと、たまごっちの世界観に入り込めるのがいい」

中でも人気なのが、「みにたま つめほーだい!」(3828円)。
たまごっちに登場するペットをはじめ、キャンディー・うんち・おにぎりなど14種類のミニフィギュアを、手のひらサイズの“たまごっち型透明ボトル”に、3分間詰め放題OK。

自分だけのオリジナルボトルを作って首から下げたり、手に持って写真を撮ったりするのがトレンドだといいます。

他にも、たまごっちに登場するペットや文字で、オリジナルワッペンやカバンなどが作れるコーナーも人気です。

“時代にあわせて”進化

そもそもたまごっちが発売されたのは1996年。発売日には大行列ができ、売り切れが続出するなど社会現象に。

それからまもなく30年ですが、今なおたまごっちが人気の理由について、発売当初から取材してきた専門家はー

『トイジャーナル』藤井大祐さん:
「時代時代に合わせた付加価値というか、楽しみ、遊びの部分のバリエーションを増やしていった。そういうところが今でも人気の理由なのかなと。“唯一無二”なところ」

“時代に合わせた付加価値”とはどういうことなのか?開発元に聞いてみるとー

『バンダイ』企画・開発担当アシスタントマネージャー・青柳知里さん:
「企画書のときは腕時計型のおもちゃ。たまごとウォッチをかけ合わせてたまごっちという名前になった。実は“男児玩具”として出てきたアイデアの中のあくまで1つだった」

しかし、流行の中心にいた女子高生にターゲットを切り替え、カバンにつけられるボールチェーン型に。

さらに2004年以降は、ターゲットを子どもに切り替え、当時日本で流行っていた「赤外線通信機能」を搭載。その後もカラー液晶になったりと“時代に合わせて”たまごっちを進化させているといいます。