■北海道の酪農家が口を揃える「食べる牛乳」

(2)牛乳豆腐
酪農牛乳の本場、北海道の皆さんが口を揃えて言ってましたのが、酪農家が愛する「牛乳豆腐」です。

作り方は、温めた牛乳1Lにお酢(大さじ3杯)を入れます。固まったら水分を切ります。

中標津町の酪農家・久保さんに伺いますと、「こっちではポピュラーな家庭料理。栄養価は牛乳と同じで、保存がきく“食べる牛乳”」だということなんですね。

私も食べました。醤油をかけていただいたんですけど、レアチーズみたいな感じでした。これに生ハム、赤ワインもいいですし、そのままでもいいです。私は洋風に食べるのがいいんじゃないかなと。

井上貴博キャスター:
オリーブオイルとかちょっとかけたりとか。

齋藤慎太郎キャスター:
中標津町の酪農家・久保さんは、「アレンジが自由自在で、何にでも合う。毎日食べても飽きないです」とおっしゃっています。

他にもアレンジ料理がたくさんありまして、例えば、とんかつ風にしてみたり、チーズと似てるのでサラダとかにも合う。そして、肉巻き&揚げ出し&カナッペなど、バリエーション豊富なのが、この「牛乳豆腐」です。

井上貴博キャスター:
作るまでは結構時間かかるんですかね、固まるまでって。

齋藤慎太郎キャスター:
そうですね、固まるまでは若干時間かかるんですけど、固まったら、作業としてはかなりスムーズで楽ですね。

森永卓郎さん:
私は牛乳豆腐のとんかつ風が一番気に入ったんですけど、作るの大変そうなんで、あれコンビニで売ってくれたら売れるんじゃないかな。

井上貴博キャスター:
いくつかビジネスチャンスが転がってる気がします。

(3)バターミルク
SNSで気になるコメントがありました。
北海道民「高校生の頃、近くの喫茶店で冬になるとバターミルクというメニューがあって、熱々を飲んで吹雪の中へ覚悟を決めて家を目指したものです」

調べてみました。まず、北海道の喫茶店や酪農家、北海道庁に電話をしましたが、わかりませんでした。さらに調査をしてみると、北海道旭川市の喫茶店の方は、「モンゴルの飲み物なんじゃないか」と話していましたので、モンゴル大使館の方にお話を伺うと、「スーテーツァイかも」と話していました。

「スーテーツァイ」の材料は、牛乳、モンゴルのお茶、岩塩、バターです。実際にどういったものなのか、「スーテーツァイ」をお店で出しているという石川のカフェ「AnnChai」のモンゴル人のオーナーの方にお話を伺いますと、「『スーテーツァイ』じゃなくて、バターミルクという飲み物があります」と話していました。

モンゴルの“バターミルク”はどういうものなのか。材料は、牛乳と純正バター(ギー)になります。これをそのまま飲んでもいいですし、ご飯を入れて食べるという方もいらっしゃるということです。お子様は甘いものが好きだと思うので、砂糖やはちみつなどを入れて楽しむことも。

さらに、吹雪の中でも大丈夫なのか聞きました。「バターミルクは子どもの頃よく飲んでました。吹雪の中でも耐えられます」ということでした。

ホラン千秋キャスター:
確かにモンゴルってとても寒いので、脂肪分を蓄えておかないと、もう生きていけないぐらい寒いじゃないですか?おそらく。だから脂肪分が高いミルクを作って飲んでるのかな。