避難先で自ら「地域」となって学校を支えた原田雄一さん


学校応援の会・原田雄一さん「やっぱり義務教育というのは地域あってのことだと思っていました。でも、いなかったもんで、だったら僕たちが地域になってやろうと思って

「学校応援の会」として津島小学校の学校行事に参加するなど、自らが「地域」となって、須藤さんの成長を見守ってきた原田雄一さん。小学校があった日々を次のように思い返します。

原田さん「あの学校というのは、エアポケットにぽっと咲いたね、一つの桃源郷みたいなものだったんじゃないかといまでも思っていますね」

集大成となった博物館については…。

原田さん「僕は先生方が主体でやったのかと思ったけど、須藤君が館長になってやったんですよね。普通の小学校6年生でそこまでね考えることができるのはすごいなと思いましたよね」

この二本松の展示が、関西の博物館の学芸員の目に止まり、巡回展が企画されました。

展示を企画した滋賀県平和祈念館・日高昭子さん


滋賀県平和祈念館・日高昭子さん「すごく丁寧に子どもたちも一生懸命まとめているなというのがすごく感動したし、浪江ってこういうところなんだ、ごはんがおいしそうだなって見てました」

滋賀での展示を企画した日高さん。平和祈念館の理念とも通じるものがあるといいます。

日高さん「祈念館は理念として、一人ひとりの経験したことを伝えるというのが一番大事なモットーとしています。地域のこと見つめつつ、改めて自分たちの住んでいる地域がどういうところなのかということを知ってもらいたい。浪江の方々の取り組みを見て知ってもらいたい、つなげていきたいという思いです」