2022年、静岡県焼津市の中学3年生の女子生徒がいじめで自殺したのは学校側が適切な対応を怠ったことが原因だとして、遺族が焼津市を相手取り損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が12月18日、静岡地方裁判所で開かれ、市側は争う姿勢を示しました。

訴えを起こしたのは、焼津市の市立中学校に通っていた当時3年生の女子生徒の遺族です。

訴状などによりますと、女子生徒は2022年4月の転校直後から複数の同級生からいじめを受け、5か月後の9月下旬に自ら命を絶ちました。

原告側は、女子生徒が道徳の授業で提出したプリントにいじめを示唆するSOSを出していたにもかかわらず、教諭らが適切な対応を取らなかったなどと指摘し、約7000万円の損害賠償を求め焼津市を提訴しました。

第1回口頭弁論で、市側は第3者委員会の調査報告書を引用する形で、いじめと学校側の対応が女子生徒の自死の原因だと特定するのは困難などと主張しました。

次回は2026年2月中旬に開かれる見通しです。