東京商工リサーチによりますと、キャンピングカー製作販売の(有)ES(青森県階上町)が12月9日に、青森地裁八戸支部より破産開始決定を受けました。
負債総額は約4950万円にのぼると見られています。

東京商工リサーチによりますと、(有)ESは(1995年創業、資本金300万円)、2003年に自動車板金塗装業としてスタートし、2013年からはキャンピングカーの製作販売を開始。軽キャンピングカーを主力に、年間20台前後の製作販売を手掛け、2019年2月には公益財団法人みちのく・ふるさと貢献基金から「ユニバーサルデザインタイプ後付け介護車両装置取付の施工及び装置固定部品の製作簡略化」事業で地域振興助成事業に認定され、助成金を贈られていました。

2018年3月期には売上高4328万円を計上し、2020年以降のコロナ禍でキャンピングカーの需要増加を背景に一時受注は堅調に推移しましたが、コロナの収束とともに受注が低迷。2024年3月期の売上高は2700万円まで落ち込み、2025年3月期の売上高は2000万円を割り込むまで下落。
キャンピングカーは1台当たり平均で7か月間の製作期間を必要とすることから、相応の運転資金が必要となるものの、余裕の少ない経営を強いられる中での資金繰りも限界に達し、事業の継続を断念しました。
なお、キャンピングカーの製作販売事業は別の会社に引き継がれているということです。
破産開始決定は12月9日(青森地裁八戸支部)、負債総額は約4950万円にのぼるとみられています。