ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻をめぐる和平協議が不調に終われば「歴史的な領土を軍事手段で解放する」と述べ、譲歩を拒否する姿勢を改めて強調しました。

プーチン大統領は17日、国防省の会議で演説し、ウクライナ侵攻をめぐってロシア軍は前線で優位にあり、「今年は300以上の集落を制圧した」と主張しました。

そのうえで、「特別軍事作戦の目標は必ず達成される」とし、和平協議が不調に終われば「歴史的な領土を軍事手段で解放する」と述べて、領土問題での譲歩を拒否する姿勢を強調しました。

また、ベロウソフ国防相も、今年、ロシア軍はウクライナの領土のおよそ6000平方キロメートルを制圧し、去年に比べて3割増えたと主張しました。

さらに、プーチン氏は軍備強化についても触れ、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を年内に実戦配備する考えを示しました。